これを見て、どこに拘ったシステムであるかが、お分かりいただけるのではないでしょうか?
実は、この狭いボード空間にミキサーを入れて、ぺダルボード内で、ラックシステムで通常行われている空間系処理と同じことを行ってしまおうという物なんです。
近年のスティーブルカサー風のぺダルボードと言ってもよいかもしれません。
高中さんも、空間系はパラレルにしてDry音とWet音は常に分離し、その後、卓上ミキサーで混ぜて使っておられますので、同じ考え方に基づくものだと言えます。
本来であれば、ループ付きのミキサーをボードに入れてしまえば早いのですが、CAJ Loop and Linkを入れてルーティングコントロールをするためのスペースをとっていますので、ミキサーやスプリッターのスペースがなく、配置に苦労しました。
その結果、赤いtc(リバーブ)の下にRJM Mini Line Mixerを、黒いtc(コーラス)の下に、カスタムメイドのスプリッターを置くことにしました。
このスプリッターは、RJM Mini Line Mixerと同じ筐体で作ってもらいましたので、横に並べた時に統一感が出て気に入っています。
実は、このスプリッターでは、信号をDry音と、リバーブWet音用と、ディレイのWet音用との3種類に分け、その後、それらをステレオでMixerに送り、アンプに出力しています。
まだまだ暫定版のシステムですが、もう少しして最終的なシステムに仕上げたいと思っています。
また、画像をよく見ると、お分かりいただけるかと思いますが、箱屋さんでオーダーしたリフターも、何気に活躍しています。